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【GAS】スプレッドシートで行を挿入する6つの関数を解説

GASのシートの挿入方法

Google Apps Script(GAS)を使用してスプレッドシートのシートに行を挿入、追加する方法を解説していきます。

行だけでなく、列の挿入方法も知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

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スプレッドシートのシートに行を挿入する方法一覧

メソッド説明
Sheet.insertRows()指定した位置から複数行を一括でシートに挿入する。
Sheet.insertRowBefore()特定の行の前に新しい行を挿入する。
Sheet.insertRowsBefore()特定の位置に複数行を挿入する。
Sheet.insertRowAfter()特定の行の後ろに新しい行を挿入する。
Sheet.insertRowsAfter()特定の位置の後ろに複数行を挿入する。
Sheet.appendRow()シートの末尾に新しい行を追加する。

Sheet.insertRows():指定した位置から複数行を一括でシートに挿入する

insertRowsの解説

GASのSheet.insertRows() メソッドは、指定した位置から複数行を一括でシートに挿入するための方法です。

データの追加が高速であり、大量の行を効率的に挿入する際に適しています。

Sheet.insertRows()の書式

書式

Sheet.insertRows(行番号,行数)

引数タイプ内容
行番号Integer挿入したい行の行番号
行数Integer挿入したい行数

Sheet.insertRows()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let startRowIndex = 3;  // 挿入を開始する行の位置
let numRowsToInsert = 5;  // 挿入する行数
sheet.insertRows(startRowIndex, numRowsToInsert);

新しい行を挿入する開始位置を startRowIndex で指定し、一度に挿入する行数を numRowsToInsert で指定しています。

これにより、特定の位置から複数行が一括で挿入されます。

ガスシカオ

Sheet.insertRows() を使用することで、シート内に柔軟に新しい行を挿入し、データの整合性を保つことができます。

Sheet.insertRowBefore():特定の行の前に新しい行を挿入する

GASのSheet.insertRowBefore() メソッドは、特定の行の前に新しい行を挿入する際に使用します。

Sheet.insertRowBefore()の書式

書式

Sheet.insertRowBefore(行番号)

引数タイプ内容
行番号Integer指定した行番号の前に新しい行が追加される

Sheet.insertRowBefore()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let rowIndex = 5;  // 指定行の位置
sheet.insertRowBefore(rowIndex);

新しい行を挿入する対象となる行の位置を rowIndex で指定し、それを insertRowBefore(行番号) メソッドを使用して実行しています。

指定した行の前に新しい行が追加されます。

ガスシカオ

Sheet.insertRowBefore() を使用することで、指定した行の前に新しい行を追加し、データの整合性を保つことができます。

Sheet.insertRowsBefore():特定の位置に複数行を挿入する。

Sheet.insertRowsBefore() メソッドは、特定の位置に複数行を一括で挿入するためのものです。

Sheet.insertRowsBefore()の書式

書式

Sheet.insertRowsBefore(行番号,行数)

引数タイプ内容
行番号Integer指定した行番号の前に新しい行が追加される
行数Integer追加する新しい行数

Sheet.insertRowsBefore()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let startRowIndex = 5;  // 挿入を開始する行の位置
let numRowsToInsert = 3;  // 挿入する行数
sheet.insertRowsBefore(startRowIndex, numRowsToInsert);

新しい行を挿入する開始位置を startRowIndex で、一度に挿入する行数を numRowsToInsert で指定しています。

それを insertRowsBefore(行番号,行数) メソッドを使用して実行しています。

指定した位置に複数行が一括で挿入されます。

ガスシカオ

Sheet.insertRowsBefore() を使用することで、特定の位置に複数行を一括で挿入し、データの整合性を保つことができます。

Sheet.insertRowAfter():特定の行の後ろに新しい行を挿入する

Sheet.insertRowAfter() メソッドは、特定の行の後ろに新しい行を挿入する際に使用します。

Sheet.insertRowAfter()の書式

書式

Sheet.insertRowAfter(行番号)

引数タイプ内容
行番号Integer指定した行番号の後ろに新しい行が追加される

Sheet.insertRowAfter()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let rowIndex = 8;  // 指定行の位置
sheet.insertRowAfter(rowIndex);

新しい行を挿入する対象となる行の位置を rowIndex で指定し、それを insertRowAfter(行番号) メソッドを使用して実行しています。

指定した行の後ろに新しい行が追加されます。

ガスシカオ

Sheet.insertRowAfter() を使用することで、指定した行の後ろに新しい行を追加し、データの整合性を保つことができます。

Sheet.insertRowsAfter():特定の位置の後ろに複数行を挿入する

Sheet.insertRowsAfter() メソッドは、特定の位置の後ろに新しい行を挿入する際に使用します。

Sheet.insertRowsAfter()の書式

書式

Sheet.insertRowAfter(行番号,行数)

引数タイプ内容
行番号Integer指定した行番号の後ろに新しい行が追加される
行数Integer追加する新しい行数

Sheet.insertRowsAfter()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let startRowIndex = 8;  // 挿入を開始する一つ前の行の位置
let numRowsToInsert = 2;  // 挿入する行数
sheet.insertRowsAfter(startRowIndex, numRowsToInsert);

新しい行を挿入する開始位置を startRowIndex で、一度に挿入する行数を numRowsToInsert で指定し、それを insertRowsAfter(行番号,行数) メソッドを使用して実行しています。

指定した位置の後ろに新しい行が追加されます。

ガスシカオ

Sheet.insertRowsAfter() を使用することで、特定の位置の後ろに新しい行を追加し、データの整合性を保つことができます。

Sheet.appendRow():シートの末尾に新しい行を追加する

Sheet.appendRow() メソッドは、シートの末尾に新しい行を追加する際に使用します。1次元配列のデータを引数に入れて、シートの最下部に新しい行を作成します。

Sheet.appendRow()の書式

書式

Sheet.appendRow(1次元配列)

引数タイプ内容
1次元配列オブジェクト型配列シートの末尾に追加したい配列データ

Sheet.appendRow()の使用例

let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
let newRowData = ["value1", "value2", "value3"];  // 新しい行のデータ
sheet.appendRow(newRowData);

新しい行のデータを newRowData 配列に格納し、それを appendRow(newRowData) メソッドを使用してシートの末尾に追加しています。

これにより、新しいデータがシートの最下部に追加されます。

ガスシカオ

Sheet.appendRow() を使用することで、シートの末尾に簡単に新しい行を追加できます。

最後に

スプレッドシート内で行を挿入する際に使用する、insertRows()、insertRowBefore()、insertRowsBefore()、insertRowAfter()、insertRowsAfter()およびappendRow()の6つの関数を紹介しました。

それぞれの関数は異なる用途に対応し、特定の位置に新しい行を追加するための便利な機能です。これらの関数を駆使して、スプレッドシート内のデータ操作をスムーズに行い、効果的な情報管理を実現してください。

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